動く不二子と森見登美彦
本日は長年不仲だった父が休みでしたが関係の復興も兼ね、実家へと顔を出してきました。
車のお披露目もしたかったので、とぅーん、とね。行ってまいりました。
父は近所のインドとベトナム料理のお店を紹介すると大層喜んでくれました。家を出て長いこと顔を合わせないと少しずつ、関係は復興しやすくなるものですね。
ビール券をあげたら代わりにサングラスに度を入れてくれる約束をしてくれました。
ふへへ、れいばんですよ。ふひひ。
そして父がお昼寝をしている間に私の車で弟と母を連れ立て、水槽と草花を見に行きました。テラリウム、作りたいねん。しかし初心者の私にそこまでいきなり作れるものだろうか、そんな懸念が、、
手始めに机上の竹林を作ろう。ふとそう思い立ちました。
机上の竹林とは私の好きな作家さん。森見登美彦さんのエッセイ小説「美女と竹林」に登場する机上の空論です。
そう思い立つや否やすぐさまいろいろな物を買いそろえました。
そして帰宅後、出来ましたよ。
アスパラを竹林に見立て、なんか地面を這ってる奴を植えました。ただ、こいつ。想像以上にかさばる。地を這うやつ、侮れぬ。
そして、脇には色々な作品にも登場する猫ラーメンに見立て、屋台のラーメン屋の模型を。
おやじ、女学生、男子学生。この三人の登場人物で物語は広がる一方です。
そんな妄想にまみれた何かを作成しました。
机上に緑があると心が癒されます。
むしろ作業を離れぼー、と眺めがちになってしまいます。
これは良くない。
そんな、はるです。
最近、前置きの方が長い気がしてなりません。
だって、不二子さんが動かないんだもの。しょうがない。
しかし、本日、不二子さんが動きましたよ。いやはや、嬉しい。
そして、これまで動かなかった理由がわかりました。
これは思いの外簡単な事でした。
人の気配です。これまで私は仕事で日中家を空けていました。
しかしここ数日、私はお盆の連休まっただ中、人の気配を感じ、天敵か何かだと勘違いした不二子さんは身を守るためにシェルターに籠っていた、ということです。
名探偵はる。真実はいつもひとつ。
不二子さん。冷房があるのは寝室だけなのだよ。勘弁しておくれ。
しかし謎が解けてよかった。
明日はまた半日出かけるので安心してくれていいよ。不二子さん。
まぁ、夜私が寝静まってから動いているようなのでよっぽど良さそうですが。
床材が乱れているのを私は見逃していませんよ。
不二子さん。
しかし心配要素もへり、緑で心に余裕もでき、私はもう完成したといっても過言ではない。
今の私に敵はいない。証拠に現実小三郎は押入れの隅でがたがた震えている。
私の完全勝利だ。
見たか!